上記のことからわかるように、高血糖の原因は運動不足と脂肪摂取過多である。アルコール類は効率のよいエネルギ−源であり、その分、糖や脂肪などはエネルギーに変化しないまま、高血糖になる。高血糖が続くと、糖尿病になるだけでなく、肥満、高血圧症、高脂血症、心不全、脳障害などになりやすくなる。糖尿病が進むと、合併症(網膜症、神経障害、腎症)になり、さらに多くの臓器に障害が現れる。
【原則】
適度な運動と食事により、高血糖の時間を短くすることが原則である。
「笑い」効果】
漫才などを見聞きして大いに笑い、ストレスを解消したい。
【共通対策】
肥満、高血圧症、高脂血症などを避ける方法と共通点がある。
【食事】
食後の急激な血糖値上昇を抑える食材(桑、ヤーコン、青花、ツユクサ、チャ、納豆などの豆製品、食物繊維を含む食材)を食事前か食事時に摂る。
【漢方薬】
漢方医学では病気の進行を抑える目的で漢方薬を使う。
大柴胡湯や桃核承気湯は体力充実で、便秘、肩こり、耳鳴り、口内に苦い感じや粘り気がある糖尿病患者に使う。
白虎加人参湯は口の渇き、多尿、多汗を特徴とする体力充実型の患者に使う。
桂枝伏苓丸は末梢循環の不全(生理不順、痔、目の周りのくま、唇の紫色化、舌裏血管の暗色化、臍の周りの圧痛など)が認められる患者に用いられる。
体力中程度から虚弱な人には、疎経活血湯、八味地黄丸、牛車腎気丸、当帰芍薬散、清心蓮子飲などが、症状に合わせて用いられる。
【現代医学】
運動や食事を含む生活の統合的な指導と共に、インスリン製剤やインスリン分泌促進剤などによる血糖コントロール、インスリンの働きを改善する薬剤、食後の血糖上昇を抑制する薬剤などをもちいながら、根気よく治療を継続する。